家電のちから

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電気式床暖房を使ってみた感想

・床暖房の設置場所
数年前に家の建て替えをした際、リビングに電気式床暖房を設置しました。
床暖房には「電気式床暖房」と「ガス温水式床暖房」がある事はなんとなく知っていたのですが、建て替えを依頼した住宅メーカーさんの標準装備品という事で、新居には「電気式床暖房」が設置されました。
建て替える前の家は、築30年の木造二階建てでした。冬は隙間風を肌で感じるくらい寒くて、常に家中の石油ストーブやハロゲンヒーター、エアコンをフル稼働させていました。
私の夫はとても寒がりなため「建て替えの際には部屋中に床暖房を沢山敷き詰めて快適な冬を過ごすんだ!」と言っていましたが、全ての部屋に床暖房を付けたらとんでもなく費用がかかるので、全部で3カ所に設置する事になりました。
家族やお客様が集まる1階のリビングはフローリングで、広さがあるため2カ所設置。それからキッチンで料理や洗い物をする時に足元が冷えるだろうという事で、キッチンの作業スペースにも1カ所設置しました。
でも、正直なところ私は「冬場、キッチンに立つ時はスリッパを履けば寒くないし、長居する場所でもないのに床暖房を設置するのは少々勿体ないのでは?」と思っていたのですが、寒がりの夫は「絶対キッチンにも床暖房は必要!」と言い張るので、これは妻の体を心配する夫の優しさと受け止め、黙って従うことにしました。
 
・リビングの床暖房に盲点
我が家のリビングは広く、半分は天井が吹き抜けになっているため、どうしても冷気が入り込んでくるので床暖房を付けていても多少は寒いです。
温まった空気が吹き抜けに向かって上へと逃げてしまうので、夏場は涼しく快適ですが、やはり冬場はネックになります。
しかし、家に遊びに来たお友達は皆、リビングの床暖房の心地よさを絶賛してくれます。
エアコンやファンヒーターと違って乾燥も気にならないし、足元からじんわり温まるので、みんなで床に座ったり寝そべったりしてリラックスできるのか「ついつい長居してしまう家だ」と言われます。
そんなふうに言ってもらえると、床暖房にして本当に良かったな~と実感します。
少し気になる事は、リビングに2つ設置した床暖房ですが、そのつなぎ目がハッキリと分かるので驚きます。
床下に埋まっているので当然見た目には分からないけど「床暖房1」と「床暖房2」の間を歩くとフローリングがひんやりする箇所があるので「ああ、ここが切れ目か」とハッキリ分かります。これは少し残念だな~と思いました。
それから、リビングの一部にラグを敷いているのですが、床暖房をつけるとその部分だけ高温になりすぎるのか、フローリングの木材が少し縮んで隙間が出来ます。
住宅のメンテナンスの方に聞いたところ、床暖房の上にラグを敷くのはあまり良くないとの事でした。でも、ここのスペースはラグがないと真上が吹き抜けなので寒いし、隙間といっても気にならない程度なのでラグを敷いておけば見えないし、このまま敷き続ける事にしました。
夏場は湿気を吸って木材が膨張するのか、隙間は消えているので「木は生きているのだ」と思いました。

・住んでみなければ分からない事
建て替えから約3年が経ちますが、やはりキッチンの床暖房を使う事はほとんどありません。私の予想通り「料理や洗い物中だけのために床暖房をつけたり消したりするのは勿体ないかも」という予感は的中しました。
床暖房は立ち上がりの時に一番電気代がかかるので、こまめにON・OFFするのは無駄遣いになるそうです。そのためリビングの床暖房は、長時間外出する日以外は朝起きてから1日中つけっぱなしです。
冬場の電気料金は2~3万円くらいかかってしまいますが、少しでも減らすべく節約の工夫をしています。人数が少ない時はリビングの床暖房を1カ所のほうだけONにしたり、寝る1時間前にはOFFにして余熱で過ごしたり。
夏場はこの半分くらいの金額なので、冬場でもエアコンやその他の暖房器具とうまく併用していけば、もっと快適でエコな暮らしができるのではないかと思います。